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テクニカルスキルを磨き得難い人材となる

テクニカルスキルとは

「テクニカルスキル」は、特定の業務遂行に必要なスキルです。専門的な知識技術等で構成され、特定の業種職種に特化しています。でも、特定の業界内でしか通用しないわけではなく、「ポータブルスキル」のような汎用性を持つことも少なくありません。

数年前、私の職場に携帯電話の販売員であった男性が入所してこられました。顧客対応等の対人業務で力を発揮してきた方で、電気設備技術科の訓練を受講し、半年間の訓練修了後、めでたく電気工事会社に採用されました。

只、採用の決め手になったのは思わぬ職業能力でした。前職の対人業務で磨いてきた営業力です。その電気工事会社は、折衝力に秀でた電気工事スタッフ、設備や工事と向き合うだけでなく人とも向き合えるスペシャリストの獲得を目指していたのです。このケースは、小売業の販売職で身につけていた「営業力」が、新たな業界(特定建設業)で求められるテクニカルスキルの一翼を担うことになったものです。

このように「テクニカルスキル」と「ポータブルスキル」は、全く別物に見えながらも紐づいていることが少なくありません。ですから、転職に際しては広い視野を持つように心がけましょう。

自分に必要なテクニカル
スキルを理解する

ところで、ご自分の今の仕事ではどんなテクニカルスキルが求められるか、今の自分にはどの程度のスキルがあるのか、今後どんなスキルを伸ばしていかねばならないか、お考えになることがありますか?

日々の業務に没頭するだけでなく、一歩距離を置いて自問することや内省を深めることも必要です。一度、文字に書き出してみるとよいかもしれません。また、信頼できる上司や先輩や同僚に、職務に求められるテクニカルスキルの全容や、今後自分が強化すべきスキルについて訊いてみることもできます。

そのようにして、目や耳を通して情報を収集しながら、自分がバランスよくスキルを伸ばしているか、偏りはないのか、停滞してはいないのか、気づくことができます。

では、自分の課題点が見つかったら、次に何をしたらよいでしょうか?

必要なテクニカルスキルの伸ばし方

自主学習

基本は、時間を取り分けて自主学習を行うことです。その際には、ムリ・ムラ・ムダを避けることが大切です。

前準備として、同じ業種や職種の方々が、どんなスキルの獲得を目指してきたのか、そのためにどんな努力を払ってきたのか情報を集めましょう。職場の上司や先輩・同僚、知人・友人に尋ねたり、ネット検索も有効です。

また自主学習では、どのテキストを使うかが大きな意味を持ちます。これまで多くの方が活用したテキストを探し出すことや、その内容が現在も有効か、注意深く確認するようにしましょう。

情報を求めてネット検索する際にも、そのサイトの情報が正しいか、最新か、多くの方の支持を得ているかをチェックすることを忘れないようにしましょう。投稿日時と共に「更新日」もチェックしましょう。

加えて、無理なく継続できるスケジュールを立て、階段を一歩ずつ上るように「コツコツ」と学んでいきましょう。

因みに、私はIT教習に際して常に「勉強の仕方を勉強するつもりで受講してくださいね。」とお伝えします。なぜなら、自主学習こそがテクニカルスキルを伸ばす上で最も大切だからです。インターバルトレーニングの重要性についてご紹介している投稿記事もどうぞご覧ください。

OJT・OFF-JTの
活用

OJT:On the job trainingの略

職場で実施される実務に直結した訓練方法です。職場のスタッフ(上司・先輩等)がトレーナーを務めます。この訓練はスキルのアウトプットに重きを置くもので、学んだことをすぐ実務に活かせます。また、1対1で行われるので、受講者に応じたオーダーメイドのカリュキュラムを組めます。

OFF-JT:Off the job trainingの略

職場を離れ学びに適し環境下で行われる、外部講師による教育訓練です。汎用性ある知識のインプットを目指す訓練です。この訓練は専任講師によるもので、カリキュラムの標準化や高い品質を担保できるメリットがあります。また「業界」という視点から提供される情報は、汎用性に富んでいます。

OJT、OFF-JT、それぞれのメリットがありますので、その特徴を理解した上で活用しましょう。両者は互いに補完関係にあることも忘れないようにしましょう。

セミナー・
スクールの活用

OJTやOFF-JTは会社が提供してくれる学びの機会ですが、自発的に学びの機会を捉えることも大切です。セミナーに参加したり、スクールに通ったり、また求職中であれば、職業訓練受講という選択肢もあります。

とりわけ、自学だけでは習得が難しいPCスキルの場合、時流に沿ったトレーニングを提供してくれるスクールを活用することは投資になります。また、セミナーやスクールの活用時に併せた資格の取得も貴重な投資になります。資格は、自己研鑽にまじめに取り組んできた証となるからです。しかし、過信は禁物です。必ずしも、有資格者が職場において即戦力となれるわけではありません。実社会には資格はなくとも戦力として会社を支えている優秀な人材が大勢いらっしゃいます。

日々の業務

プレゼンスキル

スクールでPowerPointの操作を学んだ後は、実務がトレーニングのチャンスです。急なプレゼン資料の作成依頼にも即対応できる、PCスキル・文章作成スキル・レイアウトデザインスキル。そのプレゼン資料をネットで配信し、オンラインでの視聴を可能にするITスキル。こうしたスキルは、日々の業務によって身に付きます。

ウェブサイト管理スキル

セミナーやスクールのカリキュラムだけでは、日進月歩のウェブ関連技術には到底対応できません。自社コーポレートサイトのメンテナンスや更新を依頼されたなら、またとないトレーニングのチャンスです。最新の情報を積極的に習得しながら業務に反映させ、やがては自社サイトのリニューアルまで熟せるスタッフを目指しましょう。

グラフィック制作スキル

日々の業務で作成する書類やメールにも、グラフィックデザインの諸原則を反映させるよう心掛けましょう。また、本来業務の合間に、DM・チラシ・ポスター制作の業務が割り当てられているのであれば、それはスキルを磨く貴重な機会になります。ご自分の扱うPCやアプリケーションソフトについての知識を取り入れ続けましょう。その知識を意識的に活用しましょう。更には、デザインセンスを磨くための心掛けも忘れないようにしましょう。このサイト内の、グラフィックデザイントレーニングページを一読なさると、今後の参考になるかもしれません。

オリジナーレの取り組み

汎用性あるITスキルの取得を目指して

オリジナーレが取り組んでいるITトレーニングは、IT系の「テクニカルスキル」でありつつ「ポータブルスキル」として業界を越えた活躍を可能にするものです。私たちが目指すトレーニング仕上がり像は「自らの意思で労働移動を経験する中で、業界を問わずどこでも活躍できるスキルとリテラシーを兼ね備えた人材」です。

もちろん、テクニカルスキル習得は一朝一夕には行きませんし、一旦習得しても業界の変化に応じてスキルを磨き続けるのは職業人生を通じての課題になります。長期的な視野に立ち、自らを磨き続ける動機づけは「キャリアコンサルティング」によってご支援いたします。

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