現在の居住地に転入後、専門学校、公共職業訓練、OFF-JT等の講師として、多様なアプリケーションソフトのトレーニングに取り組んできましたが、中でもマイクロソフトオフィスのトレーニングには多くの時間を費やしてきました。

学生さん、在職者、求職者、シニアと多様な受講生へのトレーニングに従事してきましたが、多くの割合を占めているのは「求職者・在職者」の方々です。

Word・Excel・PowerPoint・Accessによる成果物は、企業が社員や応募者のITスキルを評価する根拠にもなりますから、キャリアアップのために、また就職に向けて意欲的に学習なさる方が大勢いらっしゃいます。

また第一線を退かれたシニアの方々も、地域社会での役割を担うためにワードやエクセルを学びなおそうという気概をもって受講なさっています。

トレーニングと目標値

ところで、あなたはどのような目的でマイクロソフトオフィスを学ぼうとお考えですか？どの位使えるようになったら、I’m OK!でしょうか？

まずはその点をはっきりとさせておくことをお勧めします。以下二点にご留意ください。これが抜け落ちていると、モチベーションを維持しにくくなり、達成感満足感を実感できずにトレーニング終了ということになりかねません。

オリジナーレでは、トレーニングスタート前のヒアリング時に上述2点をご一緒に話し合うようにしています。学ぶ側、教える側が同じ目標や完成イメージを共有することは、ITスキル習得という学習分野には欠かせないものなのです。それから、もうひとつの大切な心構えについても話し合うようにしています。

トレーニングとインターバル

キャリアカウンセリングの世界でも、上述の肯定的変化は日常的なものです。「働くこと」についてのクライエントの見方考え方が、今回は前回よりもずいぶんと前向きになっている。

訳を聞いてみると、数日前に再会した友人の成長ぶりを見て考え方が変わったとか、職業訓練の教官が語ってくれた経験談から目が覚めたとか、そういったイベントがトリガーになっています。

ITトレーニングも同様で、1週間で見違えるほど操作が上手くなっている受講生がおられます。訳を聞いてみると、前回学んだことを日常業務で意識的に使うようにし、先輩や上司からもいろいろアドバイスを受けている。床に就く前に5分でも10分でもPCを触るようにしている。配偶者から授業で学んだ操作法をより詳しく教えてもらっている等々。

所謂、インターバルですよね。実のところ教わる機会は日常のいたるところにあって、先生も至る所にいます。学び方を学んでおく大切さがここにあります。オリジナーレのトレーニングでは、単にPCの操作法を学ぶだけでなく、学んだことを日常の様々な機会に実践し適用してみること、学びの幅を広げ深めるためのチャンスを進んで捉えることを励まされます。

そのようにしてトレーニングとトレーニングの間、つまりインターバル有効活用への認識と意欲を植え込んでいきます。マイクロソフトオフィスを学習する時には、是非、「インターバル」の有効活用を心掛けましょう。